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事例・分析事例

製造業B社様の事例

私たちの「従業員働き方調査」のサービスを受けていただいたB社様の事例です。(以下敬称略)

非上場の製造業B社は、30年以上の歴史を持ち、確かな技術力を持つ優良企業です。ファミリー企業で、50名程度の社員に対し役員の座に就くファミリーの割合が非常に高い状況にあり、役員と現場との間に乖離があるのではという懸念から、調査を実施。ところが、企業の存続を左右しかねない重大な問題が発覚しました。

調査結果

満足度は驚異的に高い結果となりました。「とても満足」が18.8%「多少満足」が62.5%。満足を感じている人たちの割合が8割を超えています。一方「とても不満」という回答は0%。業界平均と比べても、満足度の高さがわかります。

フリーコメントでも、やりがいがある、人間関係が良好、会社が従業員のために良くしようとしているのがわかる、等のコメントが寄せられ、当初の懸念点であった役員と現場の乖離は特にみられないという結果となりました。

問題の発覚

ところが、「お客様への虚偽・偽装」という項目に対し、「確実にある」という回答が6.3%、「おそらくあると思う」と併せると2割近くもありました。フリーコメントによれば、虚偽の内容は「データの改ざん」「ごまかし」。重大なコンプライアンス違反の可能性があることが発覚しました。

その後

データ改ざんについては、現在B社内で真偽のほども含め調査中ですが、社長からは以下のようなコメントをいただいています。
「商品開発力に自信を持ってやってきた会社で、データの改ざんが行われているかもしれないとわかり、非常にショックを受けている。しかし、世界的に注目度の高い建造物に自社商品が採用されたばかりで、今後、商品への注目度が高まっていくかもしれない段階。今のうちに不正の可能性を知ることができ本当に良かったと思っている。早急に調査・対応をとると同時に、今後に向けて内部通報制度の導入を急ぐつもりです。」

専門的知見から

データの改ざんのような重要なコンプライアンス違反は、経営者の指示でない限り、通常は満足度が非常に低い場合に出ることが多いものです。モチベーションとともにモラルも低くなってしまった結果として出るのが普通です。
B社において、満足度もやりがいも高いにもかかわらず、これほど重要なコンプライアンス違反が出てくるということは、経営陣のマネジメントが緩すぎる可能性があります。何をやっても大丈夫という馴れ合い・甘えがあり、不正の温床となっていることも考えられます。逆に言うと、やりたい放題できるがゆえに、満足度が高くなっているという見方もできます。

お互いに顔が見えるような小規模な会社でも、甘えや緩みによって重大な不正が生じる可能性があることがわかります。リスクを回避するためにも、コンプライアンス遵守の体制の徹底がいかに重要か、よくわかる事例と言えます。

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